1
ごあいさつ 団長 真崎隆治
この4月からはからずも団長になりました。恐れ多
いことながら、これも年齡のなせるところかと、ま
だ呆けきらないうちにお受けすることにしました。
至らぬことは承知のうえです。初代団長の寺田泉さ
んの令名を汚さないように頑張リます。よろしくお
付きあいください。
合唱は一人一人が大切です。多くの音楽がそう
であるように、合唱も「私」という一人が「他」
の一人一人と力を合わせてつくリあげる音楽で
す。この合唱団にいる一人一人は他のどこにも
いないここだけの一人一人ですから、ここで創
リだされる音楽もここにしかない特別な音楽にな
リます。
そのためには「歌う」ことと「聴く」こと
が同じに大切になります。他のパートが練習して
いるときにも、よく耳をすませていれば曲のかた
ちや意味が見えてきて、自分がどう歌うべきかを教
えてもらえます。
合唱のすばらしさは、自分は不完全であっても、
仲間たちと助けあい、補いあい、励ましあうことで、
自分だけでは思いもよらないほど豊かな音楽を実現
できるところにあリます。アマチュアの合唱団であ
ればそのことがますます大
きな意味を持ってくることでしよう。もちろん合唱
には苦しみもあリます。そこから逃げ出さずに努力
して乗りこえるとき、大きな達成感とよろこびのご
褒美が待っていてくれます。そこには生きているこ
とに通じあうものがあるように思われます。
一つの合唱団のなかだけでなく、他の合唱団
と知リあうことも大切なことです。そうすることに
よって「独リよがり」にならないですみます。<綠の
音楽祭>はそのよい機会を与えてくれています。それ
以上に私たちにとってすばらしいことは、<かなん
JOY合唱団>との交流です。これは格別なものといえ
ます。大きく言えば、
山奥の町と海辺の町という異文化の交流です。土地
風土の違いはその音楽にも影響を及ぼしているはず
です。自分と異なるものに触れるとき、人は驚きと
ともにそれを受け入れ、新しい自分を見つけること
になります。力づけて差し上げようと始めた<かな
ん
>との交流が、いつか私たちのほうが力をいただいて
いるような思いがしています。
今度の石卷行きでは、いまだに解消していない被
災地の困難な状況を自分の目でしっかリ見つめてく
るとともに、両合唱団がよい刺激を 与えあいなが
らさらに合唱のよろこびを人々の心に発信していく
ものへ育ち行く機会となることを願っています。
手のかかる合唱団 指揮者 寺田和佳子
この合唱団を一言でいうと、手のかかる合唱団
と言えるでしょう!
構成メンバーは私よりはるか年上ばかり、そんな
方々に“手のかかる”とは全く失礼なのですが、手
のかかる子ほど可愛いのは言うまでもありません。
手はかかるけど、かけただけの価値のある合唱
団とも言えます。
前にやったことをすぐ忘れてしまうことは歳のせ
いにしておくとして、まずメンバー違が歌うことに
前向きで真面目であること、演奏の喜びを感じつつ
客観的に自分達の演奏を振リ返ることができること
、練習を楽しみながらやること、そして少しずつで
も上手く、いい演奏をしようとの向上心を持って取
り組むこと。これらが揃ったバランスのいい合唱団
であります。
個人の満足におわることなく、 自分の家族
や聴衆をも幸せにしてくれる歌声を生みだ す合唱
団であると言えるでしょう。
更に上手くなるには、忘れる割合を少なくするこ